ハンドメイドの型紙・作り方/Tabiusagiのパターンコレクション

ワンランクアップするお財布作りの重要ポイント!

昔、3年前くらいでしょうか、ある質問を頂いたことがありました。
そのご質問は、「お財布の内側にシワができるのです・・」という内容だったのですが、
実際に写真などを拝見したわけではなかったので、布が厚くて接着芯が負けているのかな?
もしかするとシャープ芯が薄いのか・・それともアイロン不足・・?
その後、最近になって手芸店で講習会を開く機会があり、その時に気づいたことがいくつか、「あ~、あの質問の意味はこれなのかも・・」と思ったこと、皆さんに実際にアドバイスさせて頂いたことを、今日はご紹介したいと思います。
まず、パーツにファスナーを取り付ける作業、多くの方がマチ針を使って留めておられたのですが、例えばラウンドファスナーの場合、ファスナーの長さに誤差が出てしまうのと、両側が同じテンションにならず、ファスナーを閉めた時に、斜めになるというか、歪みが出る可能性があります。
歪みが出ると当然、内側も歪みますので、たわみ、シワの原因になります。
また、カーブの部分では、ファスナーが自然に沿わず、カクカクしてしまう場合も多いですね。
ファスナーを取り付ける際にマチ針を使用する例
  ↓↓
ファスナー
出来れば、パーツにファスナーを配置して取り付ける場合はマチ針を使わないで、ダイレクトにしつけ縫いをするようにした方が良いと思います。まず、パーツの裏面が手前になるよう、自分の方に向け、ファスナー側、裏側が両方見渡せるような状態にします。
次に、人差し指と親指でファスナーとパーツをつまみ、外周の端同士を合わせながら、少し進行方向に引っ張り気味にして、指をすべらせながら進みます。その後、カーブ部分に到達したら、縫い目を細かくし、(直線部が1cmだとすると5mmくらい)ファスナーを伸ばすようにしながらカーブに沿わせます。
マチ針を使用しないでファスナーを取り付けている例
  ↓↓
dsc_0224-300x174
マチ針を使用するのは、「L型ラウンドウォレットのカーブを上手に縫うためのアドバイス」の通り、「しつけ縫い」の後、本縫いをする時にカーブ部分だけに使用すると良いですね。
さて、ここからが重要です。
私自身、布小物作りを始めた最初の頃、まずは完成したことが嬉しくて、シワが出来ていようと歪んでいようとあまり気にならなかったと思うのですが、何度か作る内に、自分の中に向上心が生まれてきて、ここをもっとこうしたいな、とか、なぜここはこうなるんだろう?という風に、技術的に進歩したくなってきますよね。ですが、それはとても良いこと、単に「作る」だけでは満足できなくなるという事は、自分が成長している証でもあるわけですから。
ラウンドファスナー財布やL字ファスナーの長財布など、お財布作りはもちろん、布小物全般に共通なのですが、もっとキレイに、ワンランクアップした仕上がりにするために大切なことは、とにかく机の上で平面的に作業をしない、というのが一番のポイントだと思います。
今回、改めて講習会で皆さんの作業を拝見させて頂いて、確かに、手芸本をはじめ、作り方説明書の図というのは平面に書かれているのですが、お財布などの作品は立体的なものですので、実際の作業では「組み立てる」という言葉が最適かもしれません。もちろん、最初は作ることだけで精一杯かもしれないのですが、気持ちに余裕が出てきたら、この先、今作っているものは完成すると、どういう形状になるのか、を、意識して仕立てていくことが出来れば、さらに進歩した作品を完成させることができると思います。
わかりやすくするために、「ファスナータイプのキーケース」で説明しますが、
机の上にペタンと置いて平面で作業をするのではなく、写真のように、完成形状に近づけた状態にしてマチ針を打ちます。
dsc_0101
↓↓このような、「ふた」のあるような布小物も、伸ばしてペタンと平面にして「しつけ縫い」をするのではなく、半分閉めたくらいの状態にして合わせて、表布と内布をちょうど良く調整します。また、右の写真のように、「ふた」部分にミシンステッチをかける時は、本体を寝かせず、必ず起こして、左手で支えながら縫うようにすると良いと思います。
st
長財布や折財布の「ふた」裏、ラウンドファスナー財布やキーケースの内側にも言えることですが、立体的に仕立てられたものは、開いても閉じても内側に余計なシワが寄ったり、内布が余ったりしませんので、完成時の仕上がりは、このような仕立て方の差というのも大きく関係してきます。
キーケースの内側です。
  ↓↓
キーケース
かなりマニアックなコツになるのかもしれませんが、Tabiusagiのお客様は、少しでも完成度の高いものを作ろう、という気持ちが高い方が多く、今日はこうした仕立て方のポイントを掲載してみましたが、何といっても、まずはハンドメイドを「楽しむ」という部分が大切なので、肩肘張らずに作ってみる、ということが一番です。
ですが、手芸本や作り方本、通常のレシピには、合わせる、挟む、縫う、しか書いていないと思いますので、布小物を作る際の具体的な参考になりましたら幸いです。
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